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ニューデリ「都市と気候変動」国際会議(2011年2月21-22日)開催報告
 2011年2月21-22日、インドで開催されたニューデリ「都市と気候変動」国際会議は、イクレイ南アジア事務局及び労働環境健康センターの協力で、デリー首都圏環境局の主催で行われた。インドの25都市及びインド国外の11の都市から400名以上が参加、その知識と経験を披露した。開催主旨は、世界各国の行政職員、政策決定者、研究者等が、都市の環境効率、交通マネジメント、廃棄物管理、水資源管理、生物多様性の保全、再生エネルギー、都市の気候変動政策及びレジストリ等に関する知識を共有し、議論を深めることである。
 
 日本のイクレイ会員からは熊本市が参加し、デリー首都圏、ラージコート市、フブリ市(すべてインド)と共に、2日目の第4部会「水の保全と管理」でその取り組みを発表した。(第4部会の議論要旨は後述)。

熊本市の活動報告はこちら


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◆「都市と気候変動」国際会議 プログラム
<第1日目>
開会式(基調講演)
第1部会「エネルギー効率と保全」
第2部会「都市輸送管理システム」
第3部会「廃棄物管理」

<第2日目>
第4部会「水の保全と管理」
第5部会「生物多様性と適応」
第6部会「再生可能エネルギーとグリーン環境」
第7部会「都市の気候変動政策と都市気候レジストリ」
閉会式(閉会の辞)
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各講演・部会の報告概要は下記の通り。


◆第一日目

<開会式>
開会式基調講演では、下記内容が強調された。
・エネルギー、その他自然資源の価格付けのメカニズムに投資すること
・エネルギー効率化を推進してカーボンフットプリントを削減し、廃棄物をエネルギー化すること
・公共交通や高速輸送システム(MRTS)を組み合わせて都市交通システムを構築し、個別の移動手段を最低限に抑えること


<第一部会>「エネルギー効率と保全」
・    再生可能エネルギーのフル活用する
・    エネルギー保全型建築基準の採用と、基準達成のための国や自治体に対するインセンティブ付けを行う
・カーボンフットプリント削減のため、エネルギー保全プログラムにあらゆる利害関係者に協力を依頼する


<第二部会>「都市輸送管理システム」
・    バス・ラピッド・トランジット(BRT、輸送力の大きい車両、バス専用レーン、公共車両優先システム等を取り入れ、大量かつ高速のバス運行を行う)を推進
・    私有者のインセンティブ構造を見直し、公共交通をインセンティブ化、助成する
・    輸送システムの成功のためには、あらかじめ土地利用総合計画を立てておく
・    公共交通利用へシフトし、私有車の利用を制限して、車両の増加を抑える


<第三部会>「廃棄物管理」
 廃棄物管理には4つのR「リデュース、リユース、リサイクル、リカバー」を取り入れることが強調され、都市部には、廃棄物をエネルギーに変えるプラントを適正な規模・設計で導入することが提案された。また、デリの建築及び解体廃棄物のプラントが紹介された。廃棄物を道路や建築物の建設材として再利用(リユース)する、インド唯一のプラントである。


◆第二日目

<第四部会>「水の保全と管理」
・    水の安全保障は、都市にとってますます重要なものになっている
・ 水の配分と人口の増加は動的であり、限りある資源で対処する上で重要課題になる。したがって、社会的行動の変化に従った水資源管理の技術的解決策が必要になる。
・    水の安全保障を確保するための規制の枠組みと、その効果的な実施の必要性。
・    建物法附則に地下水の涵養、廃水の処理及び再利用に関する遵守項目を記載。
 最終的に、水の保全及び管理の問題に対して、自治体があらゆる関係者と協働で活動する有効な解決策に向けた統合アプローチの必要性が示された。


<第五部>「生物多様性と適応」
・    生物多様性保全のために、都市部に特定の緑化地域を設ける
・    小規模都市の環境活動を支える組織的支援を確立
・    生物多様性保護の定期的評価と、必要となる危機管理計画の導入


<第六部>「再生可能エネルギーとグリーン環境」
・    エネルギー効率を加味した再生可能エネルギー製品選択の必要性
・    エネルギー効率と再生可能エネルギーに関する意識啓発の必要性
・    インド各州における風力・太陽光発電プロジェクトなど、総合エネルギーソリューションの必要性


<第七部>「都市の気候変動政策と都市気候レジストリ」
 日本から福岡県が参加。
 多くの都市で開発プロジェクトに気候変動緩和及び適応策を取り入れている一方で、より良い生活を求めて都市部への人口流入が起きていることが再確認された。
・    都市は緩和及び適応策が行えるような枠組みを構築しなければならない。
・    気候変動対策を都市の通常の開発への取り組みに組み込めば、特別な対策は必要なくなる
・    都市はエネルギー効率化、水保全、再生可能エネルギーに対して更なる努力を
・    短期・中期・長期評価と的確な緩和及び適応計画が必要である


<閉会式>
 閉会の辞では、デリー首都圏州首相が挨拶した。
・ デリー首都圏の個々の部局で環境監査を行い、各部局が温室効果ガス(GHG)排出量を認識し、カーボンフットプリント削減量を部局間で競うようになることを望む
・ GHG排出量削減意欲を後押しするため、学校、大学などのすべてのセクターにおいて賞を創設する
・ 冊子を発行して、さまざまな都市で実施しているGHG排出量削減への取り組みをイクレイ全会員都市で共有し、すべての努力を維持し、推進する


報告詳細版(英文)はこちら
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