クリーンエネルギープログラムを危機にさらす米国政府(2010.8.12)
PACEとは?
PACE(Property Assessed Clean Energy)は、2008年から米国で行われている自治体のプログラムで、課税評価額を通じて発生する債権を発行するものであり、再生可能エネルギーや省エネ設備を家庭に導入しようとする人たちを対象にしている。
PACEプログラムに関しての詳細はこちら:www.pacenow.org(英語)。
政府系住宅金融会社ファニーメイとフレディマックでその名を知られる、米国の連邦住宅金融庁(FHFA)は、PACEはクレジットリスクであり、「融資」プログラムであるとして、自治体がPACEを実施する力を阻止しようとしている。FHFAの声明全文はこちら:http://www.fhfa.gov/webfiles/15884/PACESTMT7610.pdf
FHFAアクティング・ディレクター、エドワード・デマルコ氏は、声明の中で「すでに抵当権を購入または保証した抵当権所有者に新たなクレジットリスクを負うことを強制すべきではない」と述べている。
PACEプログラムは、従来のローンの仕組みでは運営していない。代わりに自治体が課税評価額を通じて初期費用を供給し、その費用は住宅所有者が毎年支払う固定資産税から少額ずつ回収される。
これと似たような評価の仕組みがLand-Secured Financing Districts(土地担保金融区域)と呼ばれるものであり、自治体等で下水道、歩道、学校、病院などの公共事業に出資するために利用されている。この金融モデルは米国で100年以上の歴史がある。
イクレイ・アメリカ事務局長のマーティン・チャベスはPACEを妨害しようとするFHFAの行動について以下の声明を出した:
「アクティング・ディレクターのデマルコ氏は落ち着いて、PACEの歴史ゆがめたことに関して米国人に謝罪し、方針転換すべきである。議会が要求したようにPACEの資金を復旧する気がないのであれば、議会の忠告に従い辞任すべきである。」
加えて、イクレイ・アメリカの会長であり、ノースリトルロック(アーカンソー、米国)の市長でもあるパトリック・ヘイズは以下のように発言している:
「住宅所有者と自治体が現在利用している、もっとも革新的でエネルギー効率を高める手段をデマルコ氏が奪うことを許してはならない。市長として、私は慢性的に続く失業率の高さ、脆弱な経済、地球温暖化が我々の地域社会にもたらす影響という現実を毎日目の当たりにしている。残念なことにデマルコ氏は米国の納税者よりも、フレディとファニーの利益を優先させているようである。」
PACEでは、省エネ改修のための資金は最長20年に渡って返済できる。その資金はのちに住宅所有者もしくは事業主の固定資産税を通じて回収される。資産が売却された場合、返済のための追加課税分は次の所有者が支払うこととなる。
PACEの目的はエネルギー効率の改善にかかる費用を分散することである。家庭で行うエネルギー効率改善の例は下記のとおり。
なぜPACEは効果的なプログラムか?
住宅所有者と事業主が省エネ設備を導入しない2つの主な理由は:
1.初期費用が高すぎると感じている。
2.資産の買い手が省エネ設備導入に係る追加的な費用を出すかどうか不確実である。
PACEは初期費用を提供し、追加課税分を次の所有者へ移転することによりこの2つ問題に対処している。
PACEによるメリットは何か?
国のメリット:
所有者のメリット:
州、市、町当局のメリット:
連邦政府によるPACE妨害についての情報(英語):
PACE(Property Assessed Clean Energy)は、2008年から米国で行われている自治体のプログラムで、課税評価額を通じて発生する債権を発行するものであり、再生可能エネルギーや省エネ設備を家庭に導入しようとする人たちを対象にしている。
PACEプログラムに関しての詳細はこちら:www.pacenow.org(英語)。
政府系住宅金融会社ファニーメイとフレディマックでその名を知られる、米国の連邦住宅金融庁(FHFA)は、PACEはクレジットリスクであり、「融資」プログラムであるとして、自治体がPACEを実施する力を阻止しようとしている。FHFAの声明全文はこちら:http://www.fhfa.gov/webfiles/15884/PACESTMT7610.pdf
FHFAアクティング・ディレクター、エドワード・デマルコ氏は、声明の中で「すでに抵当権を購入または保証した抵当権所有者に新たなクレジットリスクを負うことを強制すべきではない」と述べている。
PACEプログラムは、従来のローンの仕組みでは運営していない。代わりに自治体が課税評価額を通じて初期費用を供給し、その費用は住宅所有者が毎年支払う固定資産税から少額ずつ回収される。
これと似たような評価の仕組みがLand-Secured Financing Districts(土地担保金融区域)と呼ばれるものであり、自治体等で下水道、歩道、学校、病院などの公共事業に出資するために利用されている。この金融モデルは米国で100年以上の歴史がある。
イクレイ・アメリカ事務局長のマーティン・チャベスはPACEを妨害しようとするFHFAの行動について以下の声明を出した:
「アクティング・ディレクターのデマルコ氏は落ち着いて、PACEの歴史ゆがめたことに関して米国人に謝罪し、方針転換すべきである。議会が要求したようにPACEの資金を復旧する気がないのであれば、議会の忠告に従い辞任すべきである。」
加えて、イクレイ・アメリカの会長であり、ノースリトルロック(アーカンソー、米国)の市長でもあるパトリック・ヘイズは以下のように発言している:
「住宅所有者と自治体が現在利用している、もっとも革新的でエネルギー効率を高める手段をデマルコ氏が奪うことを許してはならない。市長として、私は慢性的に続く失業率の高さ、脆弱な経済、地球温暖化が我々の地域社会にもたらす影響という現実を毎日目の当たりにしている。残念なことにデマルコ氏は米国の納税者よりも、フレディとファニーの利益を優先させているようである。」
PACEでは、省エネ改修のための資金は最長20年に渡って返済できる。その資金はのちに住宅所有者もしくは事業主の固定資産税を通じて回収される。資産が売却された場合、返済のための追加課税分は次の所有者が支払うこととなる。
PACEの目的はエネルギー効率の改善にかかる費用を分散することである。家庭で行うエネルギー効率改善の例は下記のとおり。
- エネルギー効率の優れた給湯設備
- 断熱材の改善
- 窓の付け替え
- 太陽光設備
なぜPACEは効果的なプログラムか?
住宅所有者と事業主が省エネ設備を導入しない2つの主な理由は:
1.初期費用が高すぎると感じている。
2.資産の買い手が省エネ設備導入に係る追加的な費用を出すかどうか不確実である。
PACEは初期費用を提供し、追加課税分を次の所有者へ移転することによりこの2つ問題に対処している。
PACEによるメリットは何か?
国のメリット:
- 雇用の大量創出
- エネルギーの自立と温室効果ガスの排出削減への動きを加速する
- 財政費用をさほどかけずに、高い成功を見込める
所有者のメリット:
- 光熱費削減と、エネルギー改良にかかる投資額の持続的な削減
- 投資回収率の改善、および改良によるキャッシュフローの改善(年間の節約額>費用)
州、市、町当局のメリット:
- 即時の雇用創出
- クレジットリスクや債務リスクがない
- 債務は所有者に属している
- 温室効果ガスの排出削減とエネルギーの自給化
- 選択肢がある:PACEは自由意志によるプログラムである
連邦政府によるPACE妨害についての情報(英語):
- ICLEI USA Joins Members of Congress in Urging FHFA Acting Director, Edward DeMarco to Resign
- California Attorney-General, Jerry Brown, Sues FHFA for blocking PACE
- ICLEI USA 'Save PACE' toolkit
- Newly introduced Bill to restore PACE funding
- California Governor, Arnold Schwarzenegger statement about crippling PACE regulations


