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国連の報告書が生物多様性保全の失策を発表(2010.5.10)
 生物多様性条約 (CBD)によって作成された地球規模生物多様性概況第3版 (GBO3)によると、世界は2010年までに生物多様性の損失を適切に減らすことができなかったとのことだ。

 この報告書は、科学者および各国政府による評価と生物多様性の将来予測をもとに編集されており、国連の生物多様性年の中核をなすものである。

 同報告書は、9月22日に行われる国連総会では重要参考資料として、10月に名古屋で行われる生物多様性サミットでは各国政府からの情報提供資料として扱われる。

 報告書によると、2010年生物多様性プログラムで想定された21の目標は、部分的および地域的に達成できたものはあるものの、世界規模では1つも達成されなかったという。生物多様性の急速な損失はますます現実のものとなっており、こういった損失が人間社会に与える影響は甚大になるだろうと報じている。

 イクレイでは、地域の持続可能な生物多様性への取り組みを生物多様性のためのローカルアクションで取り上げている。これは、イクレイ・アフリカ事務局が主導する世界における都市生物多様性プログラムである。

 LABプログラムは、市民5,400万人を代表する世界各国の地方自治体から成る精鋭チームとの協力で2006年に始動した。現在LABのパイオニアと言われるこういった自治体は、生物多様性を地域レベルで管理、保全する国際的リーダーとなっている。

 国連のパン・ギムン事務総長は、経済に重点を置く各国政府がしばしば生物多様性の問題を後回しにすることに言及している。事務総長は報告書の序文で以下のように記している。
「生物多様性の損失を引き起こす根本原因に挑むには、どんな意思決定においても、どんな経済活動においても生物多様性の優先順位を上げていく必要がある。この地球規模生物多様性概況第3版では、何らかの問題に対処する際に生物多様性保全を後回しにはできない、ということが明確に示されている。」

 国連事務次長および国連環境計画事務局長であるアキム・シュタイナーは、各国政府が生物多様性保全に失敗したことについてその主な理由に言及している。
「森、淡水、土、海、さらには大気に至るまでその健全で機能的な生態系に存在する動物、植物、その他の生命体の多様性や役割といった途方もない価値を、多くの経済学者がいまだ理解していない。」

 さらにシュタイナー氏は、多くの国が自然資本の概念を国内の経済活動に組み込んで成果を上げ始めている、と言う。ただしこういった取組みが功を奏するにはより幅広い、より持続的な努力が必要だろう。

※GBO3の日本版も同日発表された。詳細はこちら
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